
二元代表制わぁ~なんか社会で習った記憶ある~(揮発性の記憶力) まずは地方自治体の基本から。 地方自治体では、首長と議会議員をともに住民が直接選挙で選ぶ、という制度をとっています。これを二元代表制と言います。 住民に直接選ばれた首長は強大な権力を持ちますが、ウハウハと首長が暴走しないように抑制しつつも、建設的な提案をして政策を形成していくのが議会の役割です。 三重県のHPがわかりやすかったので貼っておきます。 https://www.pref.mie.lg.jp/KENGIKAI/07684011827.htm 48人もいる杉並区議会議員は区長が区民そっちのけでやりたい放題しないように見ていなきゃいけないんですね。 …あれ…でも…… 先の区議会議員選挙では区長が選挙応援していた議員さんの多くが当選したはず… [朝日新聞の記事]
区長に応援してもらったってことは、区長に借りがあるってことか~ 区長に首輪をはめられている議員が結構いるんだな~ それってちゃんと区長を監視できるの??  早くも一抹の不安を感じます。 区議会のルールヤジがひどい、議長がダメというのは良く目にしますが、何が良くて何が悪いのか杉並区議会基本条例や杉並区議会会議規則を読まないといけなそうです。 うう…文字がいっぱい… ボク絵本しか読めないの…  でも大人の階段を登るため頑張って読んでみます。 ヤジ(不規則発言)について杉並区議会会議規則
(議事妨害禁止) 第107条 何人も会議中は、みだりに発言し、騒ぎその他議事の妨害となる言動をしてはならない。
とあるのでヤジはダメです。 ちなみに傍聴人もヤジはダメです。 杉並区議会傍聴規則
(傍聴人の守るべき事項) 第5条 傍聴人は、傍聴席にあるときは、静粛を旨とし、次の事項を守らなければならない。 二 騒ぎ立てる等会議を妨害しないこと。
わわ! 議員も傍聴人もルール無視です! さすが並じゃない杉並!!
議長について
井口かづ子議長はこんな記事やこんな投稿を見て謀略の末に誕生した議長だということはなんとなく知っていました。 議長職は過去にも務めたことがあるそうですが、その仕事ぶりを見てみましょう。
わわわ! 中継でも聞こえるくらいのやじが飛んでいるのに全然動かない! 隣の職員さんが見かねて指示を出しているみたい。 自分から議会を統制しようとは思っていないんだね。 杉並区議会基本条例によると議長の役目はこんなかんじ。
(議長及び副議長) 第6条 議会は、議長及び副議長一人を選挙により選出しなければなりません。 2 議長は、議会の代表者として、公正かつ中立的な立場から議場の秩序を保持し、議事を 整理し、民主的かつ効率的な議会運営を行わなければなりません。 3 議長は、前項に定める議会運営の実現のために、必要に応じて調査を行い、任命権者と して職員を適切に指揮監督し、議会の事務の円滑な実施に努めなければなりません。
井口かづ子議長…文鎮議長です…  ちなみにほかの議長さんはどうでしょう。 脇坂たつや議員が議長だったときを見てみましょう。
ちゃんとご自身で状況をみて議会運営されていますね。
さらに井口かづ子議長がちゃんと責務を果たしていないことは、 令和5年9月26日の本会議の様子からも見て取れます。 ※この会議の状況を理解するにあたり、小林ゆみ議員の記事や藤本なおや議員の投稿がとても参考になりました! ちゃんと規則を理解しているからこそ、ツルツルのボクでも分かる説明ができるんだと思います。 畏敬の念をこめて以下『尊師』と呼ぶことにします!
[0:10] まず、奥山議員がしょっぱなから規則違反をしています。 杉並区議会会議規則
第6章 発言 (発言の通告及び順序) 第44条 会議において発言しようとする者は、開議前、あらかじめ議長に発言通告書を提出しなければならない。但し、やむを得ないときは、この限りでない。 2 前項の通告書には、質疑についてはその要旨、討論については反対・賛成の別を記載しなければならない。 反対・賛成どちらかを討論しなければならないのになぜか両方の意見を述べると言い出しました。 ちゃんと議長職の責務を果たすなら、まずここで議長は奥山議員を止めなければならなかったでしょうが、 特に何もせずそのまま奥山議員は意気揚々と演説します。 [00:55] 「奥山議員は反対です」 「これより賛成討論に移ります」 ええええ~??? 同じ会派の山名かなこ議員の討論を代わりに奥山議員が行うつもりのようです。 事前に討論内容を通告されていて内容を知っていながら、今まさに奥山議員がその内容を逸脱しているのを議長は止めません。 規則を破っていることに気づいた尊師たちが奥山議員を注意したり議長を諫めたりしています。 [01:27] あろうことか議長は奥山議員を止めるのではなく尊師たちに黙るように言います。 隣にいた職員さんが議長に奥山議員の規則違反を教えているようです。 その後ようやく奥山議員を注意する議長です… 議長…文鎮議長…  奥山議員も議長に負けてません! 議長の注意に対してダダをこねてそのまま突っ走ります!! 山名議員の討論を言い切りましたー!!! わ~… やめろって言っても話をやめない人をどうやって止めればいいんだろう。 ボクが一般論として思い浮かぶのは後ろからキックをかまして口をガムテープでぐるぐる巻きにすることぐらいだけど、 やっぱり尊師たちは違います!  [03:55] 議長がひるみました! きっと一子相伝の必殺技を繰り出したんだと思います。 (天の声) ん??違う??? あ、なんか違うみたいです。ごめんなさい。 「議事進行動議」だそうです。 「動議」とは「会議の遂行や手続に関して議員が議会に対して行う提議」だそうです。 映像を確認すると 「休憩動議」 「議事進行上の動議」と尊師のだれかが言ってます。 なので 杉並区議会会議規則 第6章 第51条に「 議事進行の発言が、その趣旨に反すると認めるときは、議長は直ちにこれを制止しなければならない」とあるのに、議長がこの務めを果たしていないよ!中断しようよ、と議員が議会に提案している、ということですね~ 議長はこの動議を無視して採決に移ろうとしますが隣の職員さんが止めてくれました。 この辺の議長を見ているとボクと同じくツルツルなのかな?と思ってしまいました。 井口かづ子さんは何度か議長を務めたんだよねぇ…あれぇ? 映像最後では「動議に賛成の方の起立を願います」と議会に諮っています。 規則を理解されていると思われる議員さんは会派に関係なく起立されていますね。 その他、座ったままの方、どうしていいかわからず周りを見回してオロオロする方、さまざまです。 どの議員さんが起立していないか、確認してみるのも面白いかもしれません。  ここまで見てきて、議員規則を守らない議員さんがいることももちろん問題だと思います。 でも、議会をコントロールできない議長も大問題だと思いました。 井口かづ子議長自身の問題もあるでしょうが、奥山議員の井口かづ子議長に対する甘え、馴れ合い、のようなものも感じました。 次の議長は杉並区議会基本条例の精神にのっとって「公正かつ中立的な立場から議場の秩序を保持し、議事を整理し、民主的かつ効率的な議会運営」を行える議員さんから選ばれることを願ってやみません。 ボクの結論は、やっぱりヒドイ杉並区議会、です! あ!ちょっとだけ毛が生えてきました~  ボクと同じようにツルツルな区民の皆さんが毛を生やすお手伝いが出来たらうれしいです。 ※間違っとるわ、ハゲ!というご指摘がありましたらこちらまでご一報くださいませ。震えて待ってます!
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